3月1日のフィヨン発言直後の世論調査会社の結果ではフィヨン人気は三番目で19%。トップはエマニュエル・マクロン仏前経済相27%、2位が極右派系国民戦線(FN)25、5%のマリーヌ・ル・ペンになっていた。この世論調査の急激な変化もあってか多くの良識ある議員がフィヨン支持を放棄し始めたのであった。この傾向は今後も続きそうだ。「共和党」(LC)内部ではサルコジ派やジュッペ派の動きが活発になっていて、ポスト・フィヨンのプランBが論議されていて、サルコジは嫌っているボルドー市長のアラン・ジュッペ仏元首相の線が強まっている。
3月5日のトロカデロ広場での市民大集会では、これ以上の出血と批判を止める為にも裁判所抗議の横断幕や批判の小旗は出さないようにフィヨン側は自粛しているという。一方、パリ市長のアンヌ・ヒダルゴ氏は、フィヨンのやり方が政治的倫理の逸脱であって人権広場での集会にふさわしくないと見て、この開催を中止するように要望している。トロカデロ広場というのは戦後ここで世界人権宣言がなされ、人権違反に抗議する人達の集まる広場となった。フランスでの福島原発事故抗議集会などが開催された場所でもある。
フィヨン「共和党」(LR)支持離脱の主要な人物では、この人がいなけれフィヨンの2017年の仏大統領選挙運動は動かないとされるフィヨン大統領選挙総指揮官のパトリック・ステェファニニ氏も離脱した。フィヨンの金庫番やもいなくなった。ブルノ・ル・メール元漁業大臣、キリスト教派のクリスチャン・ブッタン氏、ランスの上院議員アルノー・ロビネ氏、など現段階でフィヨン離れは258人超を進行中だ。詳しくはリベラション紙などで特集を組んでいる。
【参考記事】
http://www.liberation.fr/apps/2017/03/compteur-lacheurs-fillon/
http://france3-regions.francetvinfo.fr/paris-ile-de-france/paris/anne-hidalgo-appelle-fillon-renoncer-au-rassemblement-du-trocadero-1207755.html
http://www.liberation.fr/france/2017/03/04/la-semaine-ou-francois-fillon-a-annonce-sa-future-mise-en-examen_1552822
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