2015年12月7日月曜日

仏地方選予選投票 ペンの極右派系国民戦線の躍進を阻止しない サルコジの危険な懸けに疑問

(パリ=飛田正夫 2015/12/07 18:21日本標準時)6日の仏地方選挙の第一回投票でペンの極右派系国民戦線(FN)の大躍進が目立った。FNと与野党とが競合し合ったトリアングル地帯では、第三位の候補は降りて決戦投票では協力し合ってFNと闘うことをサルコジ時代の元首相ジャン・ピエール・ラファランはラジオ・フランスアンテー(France Inter)で宣言した。これとは反対に、サルコジ「共和党」(LC)(前の国民運動連合UMP)党首は、「ni-ni」を再度持ち出して、一切どこにも選挙協力をしないように自党党員らに6日夜に呼びかけていた。「共和党」(LC)では、第一回投票で、第二位になったのはラングドック・ルシヨン・ミディ・ピレネ地方だけであった。サルコジは社会党(PS)の敗北を期待しているようだ。しかしFNの躍進はもっと恐ろしい。危険な懸けでヨーロッパを脅かすべきではない。


これでは共和制を否定するFNの人種差別主義をストップさせることはできないだろう。一週間後の決選投票を前に、この共和党党首サルコジの態度や宣言が、はたして共和主義者のものなのかと内外で疑問視されている。

【参考記事】
http://tempsreel.nouvelobs.com/en-direct/a-chaud/13698-regionales-pierre-raffarin-quand-troisieme-retire.html