2016年12月5日月曜日

「就註法華経口伝 下 寿量品」「第二 如来秘密神通之力ノ事」 パリで日蓮大聖人の『御書』を拝す

「就註法華経口伝 下 寿量品」「第二 如来秘密神通之力ノ事」(平成校定 日蓮大聖人御書 第三巻 2176頁/平成新編1766頁)日蓮大聖人による「法華経」の註釈を日興上人が口伝されたものである。それで書き出しが毎回、「御義口伝ニ曰ク」で始まるのである。神通此力トハ我等衆生の振る舞いのことで、極卒が罪人を呵責することさえもなお神通此力であると言われている。またこの世の総てのあらゆる現象の体は神通此力だと言われているが、日蓮の流類の意味ではこれを「即身成仏」だと開覚することが「如来秘密神通之力」を意味する。「即身成仏」しないような秘密の法も神通の力もあり得ないのである。念仏や真言のようにいろいろと様々に秘密の法を並べても成仏できない中風の覚者などというのはいないのである。この「即身成仏」は正しい仏の信仰の信の一字を受けることによるのである。