2015年5月5日火曜日

FNの仏市長 ナチスまがいの「人種統計」実施 テレビ出演でロベール・メナール氏が明言

A Béziers, Robert Ménard compte les élèves musulmans par leurs prénoms極右派系フロンナショナル(FN)党のロベール・メナール氏はモンペリエに近い地中海を見下ろす小高い丘のベジエの市長だ。メナール市長は、5月5日のフランス国営放送テレビA2の番組「Mots croisés」に出演し、「ベジエ市の64.6%の小学生・幼稚園児はイスラム教徒だ」と統計数字をだして話したことが論議を呼んでいる。「その数字は名前から割り出したもので確実に宗教的な心情を物語っている」と話した。ロベール氏は「自分にはこれをする権利はないことは知っているが」とながらも、「ベジエ市では名前ごとにカードを作ってクラスわけしてある」のでわかるのだと答えた。これが大変な人種差別であることで大きな論議になっている。FNの市長がナチスまがいの宗派所属統計や人種統計をやっていたからだ。フランス人では人種統計や宗教統計は法律で禁止されている。メナール氏には5年の金庫と30万ユーロ(約4500万円)の罰金の可能性がでてきた。国営ラジオフランスアンフォなどが報道している。

昨年のクリスマスの時期にベジエ市庁の玄関ホールにキリストの生誕を表わすサントン人形「クレッシュ」を設営してみせたことで、フランス中から批判の対象になって騒がれ人だ。

【参考記事】
http://www.europe1.fr/politique/beziers-robert-menard-compte-les-eleves-musulmans-par-leurs-prenoms-938708