2014年9月20日土曜日

ボルドー市長ジュッペ元首相がサルコジに注意 仏大統領選挙候補者は党内予選(プリメール)を通して欲しい

19日、ボルドー市長のアラン・ジュッペ元首相がサルコジの2017年仏大統領選挙候補宣言に対して問題点を明快に指摘した。サルコジが独自にいろいろ考えるのは勝手だが、候補選びをサントラルと右派を含む国民運動連合(UMP)内部で行うことが大事であると語った。これは各党でそれぞれが仏大統領選挙に立候補したい者に出てもらって、論議してから党の立候補者を最終的に決めるという党内予選選挙(プリメール)の民主的な決まりを守って欲しいというものだ。しかしプリメールを経て選出されることをサルコジは恐れ嫌っていて、それを避ける戦略に出たからだ。
現在プリメールに立候補しているのはジュッペ、グザヴィエ・ベルトラン元労働相、フィヨン元首相である。他に元農水産相ブルノ・ル・メールなどもプリメールに出るかもしれないが、正式にはサルコジはこのプリメールにまだ立候補を出していない。

プリメールに出て論議(デバ)ともなれば、サルコジの過去が批判される。それは2012年のサルコジ候補の大統領選挙運動資金の二重帳簿事件であり、これで膨大な資金隠しをやった請求書偽造だ。これが党内幹部から内部告発されてジャン・フランソワ・コッペ前議長は辞任した。国民運動連合(UMP)全体を下品ならしめたビグマリオン事件だ。その他にカラチ事件、ベッタンクール事件、アジベール判事使用の裁判所情報盗用事件、タピ優遇私設裁判事件、テレビ局長任命事件など数限りない疑惑が渦巻いている。

サルコジはこれが論議される場所に近づきたがらないのである。側近の言うのには過去を見るバックミラーは欲しないと考えている。新スタイルで季節毎に過去を脱ぎ捨てて、新しいページをめくるのがサルコジの作戦になっているらしい。

【参考記事】


Son retour à peine annoncé, Sarkozy mis en garde par Juppé

MIS À JOUR : 19-09-2014 21:47
-CRÉÉ : 19-09-2014 19:28

http://www.metronews.fr/info/son-retour-a-peine-annonce-sarkozy-mis-en-garde-par-juppe/mnis!VogyMdL6KJD6/