2015年12月7日月曜日

「共和党」(LC)№2のモリゼ(NKM)とラファラン元首相がサルコジに反対

(パリ=飛田正夫 2015/12/07 23:28日本標準時)仏地方選挙の第一回投票の後で、サルコジ「共和党」(LC)党首は、決選投票でペンの極右派系国民戦線(FN)と闘うどの政党との共闘を拒み、かっての作戦「ni-ni」を6日夜に宣言し、LCがたとえ第三位であった地方でも決選投票を辞退せずに、第二位であった社会党(PS)への協力はしないと発言した事が、7日昼前に党内決議で採択された。しかしヨーロッパの右傾化とFNの台頭を危険視する人は多く、「共和党」(LC)内部の重鎮である党№2のナタリー・コシウスコ・モリゼ(NKM)さんとジャン・ピエール・ラファラン元首相などは、このサルコジのFNを野放しにするやり方に反対だ。NKMは6日フランス国営放送テレビA2の特別番組に出演し、FNがトップになった地方ではあらゆる方策を尽くしてこの当選を回避させなければならにと話していた。また「共和党」(LC)内でかって大統領選挙候補を争ったことのあるヘルベ・マリトン議員は、サルコジを厳しく批判して、サルコジが2017年の次期大統領選挙での対抗候補としてフランス人に信用されてない証拠なのだと語った。ラファラン元首相は、FNは共和国の敵であると宣言し、サルコジの個人的な作戦が既に大きな損害を被っていると話した。


このジャン・ピエール・ラファラン元首相の立場に同調するものとしてフランソワ・バイルのモデム(民主運動党)やジャン・クルストフ・ラガルドUDI(ジャン=ルイ・ボルローの中央右派)議員やシャラント・マリチーム県議員のドミニック・ブッソロー氏などが出て来た。

元サルコジ政権下の財務相でサルコジ前大統領の大統領選挙では金庫番を務めていたエリック・ブルト氏は現在は党にリーダーがいないと語って責任逃れの態勢に入ったのかもしれない。一般的には、右派は潜在票が少なく第二次投票では上乗せは期待できないと考えられている。

しかし、フランソワ・フィヨン元首相やボルドー市長のアラン・ジュッペ元外相などはサルコジの主張に同調している。




【参考記事】
http://www.lexpress.fr/actualite/politique/elections/regionales-la-ligne-ni-fusion-ni-retrait-validee-chez-les-republicains_1743229.html

http://www.atlantico.fr/pepites/regionales-republicains-adoptent-ni-fusion-ni-retrait-2481317.html

http://www.lejdd.fr/Politique/Apres-le-premier-tour-des-regionales-Sarkozy-critique-dans-son-propore-camp-763313