2014年6月12日木曜日

ゲアン元仏内相が警視総監に指示 知事や警察官僚への「現金賞与手渡し」


11日、クロード・ゲアン元内相はサルコジ前大統領の重鎮であったが、内務省直下の知事や警察高級官僚への現金賞与手渡し配布で裁判所で裁かれて刑務所に入るだろうと仏財務検事(PNF)が発表。ゲアン内相の直属であったミッシェル・ゴーダン仏警視総監(DGPN)はゲアンが現金を配るように指示したのだという。現金賞与配布は月に1万ユーロ(約150万円)から1万2000ユーロ(約180万円)が現金手渡しされていた。この慣行は社会党のリヨネル・ジョスパン首相時代に法律で禁止されていたものだ。裁判は夏前に始まる。裁判で有罪になれば10年間の禁固刑と100万ユーロ(約1億5000万円)の罰金刑を受ける。



 「パリジアン」が報道している。ゲアン元仏内相が配った現金額は2年間で24万ユーロ(約3600万)から28万8千ユーロ(約4300万円)で、特別調査資金として出されていたという。パリジアン紙はその現金総額の半分はゲアン内相の協力者に現金賞与の形で手渡しされていたと見ている。あとの半分は内務省直属である知事の給料に加給していたという。

賞与を受け取った知事はいまのところ3人で、サルコジ氏の官房室長官ダニエル・カバネ氏。同官房室副長官ミッシェル・カモウ氏とその後任のジェラー・モワゼラン氏だ。

ゲアン元仏内相は以前には警視総監をしていた関係で、そのころの友人が警視庁だけでなく世界中にいる。ニューヨークで起こったドミニク・ストラスカンIMF前総裁事件の時には、ニューヨークのソフィテル・ホテル責任者からのフランス側への最初の通報は大統領官邸エリゼ宮総書記官のゲアン氏へであった。それは警視庁時代からの友人で知っていたたからだと証言されている。


【関連記事】【参考記事】

Affaire des primes : la justice envisage le renvoi de Guéant en correctionnelle

http://www.franceinfo.fr/actu/justice/article/claude-gueant-bientot-renvoye-en-correctionnelle-494887