2014年2月19日水曜日

フランスの軍事産業家ダッソー氏が ナンテール司法警察に拘置

セルジュ・ダッソー(Serge Dassaut)氏(88歳)氏はフランスの軍事産業家として世界的に有名でフランス第5の大富豪。フィガロ紙の社長でもある。上院議員でパリ南近郊都市のコルベイユ・エッソンヌ前市長を務めた。このダッソー氏が19日にナンテール司法警察によって2008年、2009年及び2010年の選挙買収及び汚職容疑で拘置された。仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)が報道。



これまで幾度も上院議員の情報保護権解除の採決投票がなされてきたが右派などの反対のために実現しなかった。1週間前にダッソー氏自らが開示を承認し、上院の委員会でやっと除去の決議がなされた。今回24時間の拘置となった。

2008年のコルベイユ・エッソンヌ市長選挙は仏国家審議会によって無効になったのは同氏が選挙民に金をばら撒いたことが原因していた。しかしその金額など報道されてはいなかった。

20132月19日の同市での選挙に絡む殺人未遂事件後にの外国逃亡した容疑者ユネス・ボーノウアラ(Younès Bounouara)氏(41歳)は、ダッソー氏の右腕で同氏の選挙地盤を仕切っていたもので、最近オルリー飛行場で帰仏時に逮捕されてている。

判事はフランスとリビアとの間での1800万ユーロ(約30億円)の資金の流れに関心を示している。フランスに300万ユーロ(約5億1千万円)が還流(コミッション)していると見られている。その金がユーネス氏やマナドウ・ケベ(Mamadou Kebe)氏を介してコルベイユ・エッソンヌ市長選挙買収資金に使われたと見られている。