2014年3月20日木曜日

サルコジの電話盗聴で 仏国家機密を盗むサルコジのスパイ行為が問題に

仏共和国判事の決定したサルコジとその弁護士の電話盗聴では、リビアの独裁者カダフィ問題でサルコジや弁護士の事務所などに家宅捜査の手が入る情報が既に流れていたことだ。ヘルゾーグ弁護士は「私は今朝、私の情報契約者に糾してみる…それは、彼らは必ず彼を通してくるからだ」とサルコジに話している。この情報契約者が誰であるかは特定されてない。パリの仏最高裁判所内部から情報が漏れいて、担当判事への権力関与の存在もある。サルコジはヘルゾーグ弁護士やアジベール判事を使って仏最高裁判所内部の情報を取得していたようだ。これが国家機密を盗むスパイ行為を行なったという重大な問題となっている。


この電話盗聴の暴露をしたインターネット新聞のメディアパー社によると、サルコジ前大統領は「ポール・ビスミス」なる偽名で携帯電話を使用していたという。仏最高裁判所判事アジベール周辺での犯罪を突き止める電話盗聴で確認されたという。

サルコジ前大統領の偽名契約の携帯電話をフランス共和国判事が1月28日から2月11日まで盗聴した内容を「メディアパート」が暴露した。

調査は既に2月26日のサルコジとその弁護士のチェリー・ヘルゾーグ(Thierry Herzog)との会話が権力関与と指令秘密侵害の疑惑から判事が調査を司令していた。

2007年の大統領選挙でサルコジはリビアの独裁者カダフィから選挙運動資金の提供を受けた疑惑がありその調査が始まっていた。サルコジの電話が盗聴下に置かれた。それがわかったサルコジは別の電話を「ポール・ビスミス」という偽名で手に入れたが、これも調査官によってすぐに盗聴された。

1月29日の二人の電話盗聴での会話を紹介する。ヘルゾーグ弁護士がサルコジ氏にジルベール・アジベール判事の話しを伝えて、注意するように話している。アジベール判事は仏最高裁判所判事であってヘルゾーグ弁護士とは旧知の関係だ。サルコジの大統領日誌がベッタンクール事件で押収されたことの正当性が発表されると電話盗聴されている箇所がある。

ベッタンクール事件でサルコジの家宅捜査を担当する検事総長と昼食をしたと、アジベール判事はサルコジの弁護士ヘルゾーグに話している。アジベール判事によると、この家宅捜査はサルコジに有利になると盗聴電話で話されている。

1月30日の盗聴電話では、ヘルゾーグ弁護士はサルコジ氏にアジベール判事が仏最高裁判所の秘密記録を持ち出したことで訴えられたと説明し、家宅捜査で押収されたサルコジの大統領日誌は返還されない方向にあるなどと盗聴電話で話されている。この大統領日誌には会見の記録など総ての大統領の足跡が記されている。そのためにベッタンクール事件だけでなくタピ氏事件やカラチ事件など蛸の足のように広がりをみせるサルコジ事件で重要な役割を演じるからだ。

2月5日の盗聴電話では、アジベール仏最高裁判所判事はサルコジ氏に好意的な決定をするように計らった諮問員にサルコジが会うと話し、実際、数日後に諮問員はサルコと会見している。そしてサルコジの弁護士チェリー・ヘルゾーグはアジベール判事がモナコ国家審議会員になりたがっているのをサルコジは知っているので、もうすぐあなたにサルコジは会う。サルコジがあなたを応援する準備はできていると話している。

サルコジとその弁護士ヘルゾーグとの間で、判事による電話盗聴の裏をかくニセ情報会話を流す計画があったことを左派系新聞リベラション紙は指摘している。

インターネット新聞のメディアパート(Mediapart)社の今回の暴露によってサルコジ前大統領やその弁護士チェリー・ヘルゾーグの立場は急激に悪化した。

定年退職を前にモナコの国家審議員に天下りしたがっていたジルベール・アジベールに対し、サルコジがもし仏最高裁判所でのベッタンクール事件の情報提供と引き換えに、モナコ側へ推薦の一押しをしてもよいという取り引きが電話盗聴されていたのはルモンド紙が3月10日に暴露している。