2015年6月28日日曜日

欧州議会は難民・移民の割り当てを撤廃 欧州全体で難民亡命6万人の受け入れで合意

ヨーロッパ議会は、先週まで話題になっていた難民・移民の欧州内各国分担率の取り決め案を止めることにした。イタリアのマテオ・レンジィ首相がイタリアやギリシャ沖、ブルガリアやハンガリー国境に集まっている難民・移民の状況を訴えて各国首脳を前に声を高めて協力を呼びかけた。欧州議会は6時間以上かけて26日の朝方3時ごろに、国別の難民・移民の割り当てを行わないことで合意した。今後2年間に6万人の亡命難民の亡命希望をヨーロッパは受け入れることになる。すでに欧州諸国に来ている難民亡命者に対し4万人の受け入れをする。あとの2万人は現在シリアやイラクで待っている難民亡命者を対象にすることになった。経済的な理由などで違法に移民としてヨーロッパに入ってきた者は本国へ送り返すことになった。(パリ=飛田正夫 2015/06/28 9:30
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サルコジ前大統領は「水道管が破裂して」移民がヨーロッパに漏れていると比喩を用いて得意になって党員の前でこれを話したが、逆に多くの批判を浴びた。サルコジ前大統領は「半分は居間に」「3分1は両親の部屋に」それでも足らなければ、「3分1」は子供部屋に置くと、家に漏れた水を移民に例えて移民嫌いの支持者を喜ばせる演説をしてみせていた。

ローマ教皇でさえも難民・移民を商品のように扱ってはならないと、人権に無感覚な扱いを批判した。前にも書いたが、この夏のフランスは水道管からの水漏れ発言のせいで、飲料水が不足して猛暑の中で市民が苦しむだろう。こういうことは誰もが覚えておかないといけないと思う。