2016年10月3日月曜日

「朝日」がインタビュー 原田稔創価学会会長の世界平和は戦争を呼ぶ法然先生が源流

創価学会の会長を三期つとめる原田稔さんが朝日新聞のインタビューに答えているのが、デジタル記事(2016年9月22日05時00分)で掲載されている。そこで一番面白いと思ったことは創価学会が何故に世界平和運動を展開しているかの理由を朝日の記者に述べているからである。実はこれはもう何十年も前に、創価学会の池田大作会長が言っていたことの繰り返しなのである。もっというと鎌倉時代の日蓮大聖人がその著述「立正安国論」の中で、念仏法然の思想として「天下泰平国土安穏」という「四表の静謐」を求める世界平和論が主張されていたのを池田大作氏が、「立正安国論」の講義録を造った時に、対話形式で書かれていた「主人」と「客人」との主張を逆さまに取り換えて理解してしまった。その誤りが源流となって、そのまま継承されてしまったということである。この念仏の立場の主張は宗門から離れた創価学会ならではの念仏法然を源流にもつ恐ろしい理論であり、これこそが日蓮大聖人が「立正安国論」で念仏宗に破折を加えたものであったのだが、その誤った「客人」の主張が、今回の原田稔会長の意見となっているのにはそういうわけがあったのである。


原田氏の主張は朝日新聞でのインタビュー記事を見てもらうとして、何故それが念仏・法然の「選択(せんちゃく)集」の思想であって、日蓮大聖人のものではなかったのかを以下に示してみたい。一番明快なのは、「立正安国論」を読めばわかることなので、その個所を以下に示し引用しておきたい。

「但し災難の起こりは選択(せんちゃく)に因るの由、盛んに其の詞(ことば)を増し、弥(いよいよ)其の旨(むね)を談ず。所詮天下泰平国土安穏は君臣の楽(ねが)ふ所、土民の思ふ所なり。夫(そ)れ国は法に依って昌(さか)え、法は人に因って貴し。国亡び人滅せば仏を誰か崇むべき、法を誰か信ずべきや。先づ国家を祈りて須らく仏法を立つべし。」(「日蓮大聖人御書」平成校定258頁10行~同12行 / 平成新編244頁3行目~同6行目 / 全集26頁15行~同18行)どれを参照してもよいが、ここでは原文の漢文体を「平成校定」御書から写真撮影して掲載しておいた。

ここに原田氏が朝日のインタビューで語った事と同じことが、法然に影響された「客人」の立場として表現されていたことに気が付くはずである。しかしこれは日蓮大聖人の立場での「主人」の主張ではなくて、法然流の「客人」の立場が今の創価学会の立場として発言されている。だから創価学会は宗教が戦争の原因だとはいわなくなってしまった。

誤れる宗教が戦争の原因であると「立正安国論」の中で「主人」の立場で明言したのが日蓮大聖人なのです。これを隠し誤魔化した創価学会・公明党こそが戦争の原因を作ることになってしまっているのです。安倍政権の戦争遂行を平気で許し応援していることを見ても理解できるわけだ。

日蓮大聖人は「立正安国論」の中で指摘された戦乱や飢饉や疫病などの三災七難、天変地夭・飢饉疫厲が競い起こって来る原因を述べられて、それは誤れる宗教を退治し治罰しないからだと言われたのでした。ですから現代に戦争を避け真の平和を実現させるには、この創価学会・公明党の誤りである法然=池田流の世界平和論を叩き破折しなければならなくなったのです。

念仏・法然の思想とは池田大作が主張したことであって、今や戦争が起きてしまったのならば、家庭の御本尊もお寺も焼けてしまって信仰などやっていられなくなる。どの宗教が良くてどの宗教が悪いなどと論じている時ではないのであると述べて、だから先ずは周囲の平和実現が必要で、世界平和構築の行脚を自分は行っているのだと言ったわけです。

これが創価学会の世界平和・文化路線への変更だったのです。そこには他宗教の誤りを糾さないという誤った姿勢があったのです。その平和論の原理を権威づけて会員を納得させる為に、日蓮大聖人の「立正安国論」からの引用をやって見せたのですが、しかしそれは法然流で語った「客人」側の主張の世界平和論であったのです。日蓮大聖人の「御書」を顚倒解義(てんどうげぎ)して逆さに読んで私に解釈した池田大作の誤りがそこにあったということです。その「立正安国論」を使った邪義を会員に隠すために、「御書」は難しいと言って更に「立正安国論」は漢文で書いてあって理解が困難だ。しかしそれを読みに読み込んで卑近な例も使って誰にでもわかるように解説したのが池田先生のスピーチでその解説を読んで早く理解してから、難しい「御書」を読んだらよいと指導して創価学会員を誑かして法然の教えと擦りかえたのです。これは大変に日本にとっても恐ろしいことなのです。世界に広がるこの誤れる創価学会の事を考えると、世界の三災七難、天変地夭・飢饉疫厲の原因がこの創価学会・公明党にあるということを言っておきたいと思います。


【参考記事】
(インタビュー)創価学会はどこへ 創価学会会長・原田稔さん
2016年9月22日05時00分
http://www.asahi.com/articles/DA3S12571056.html?ref=sp_con_mailm_0927_12