2015年9月18日金曜日

オランド仏大統領 「移民」と「難民」とを区別する欧州国境取り締りポスト(オットポスト)設立へ

難民の問題がこれほどヨーロッパで大きな数になったのは第二次世界大戦以来のことだ。これまでイタリアが全面的に難民受け入れをしてきたが、もう一国では手に余る状態だとマッテオ・レンツィ首相は度々訴えてきた。フランスのオランド大統領は17日、イタリア北部のボローニャ近くのモデナでの欧州首脳会議で、もし中東からの難民受け入れの分担(コッタ)に反対する国があって全員一致が得られないのであれば、ヨーロッパが危険だとして、コッタのやり方を批判した。欧州域内の自由な移動であるシュンゲン協定が脅かされているのかとの質問に、オランド大統領はそういうことだと答えた。続けて、もしも経済的「移民」と「難民」とを区別するための入国審査記載を欧州国境のオットポストでやらずに総てを同様にして受け入れたのならば、「亡命」の権利の恩恵を得る許容幅が脅かされる事になるとも発言した。(パリ=飛田正夫2015/09/18 9:47日本標準時)


オランド仏大統領はシュンゲンを反故にしないためにも国境での取り締まりポスト(オットポスト)を設立することは必要だと主張した。9月23日にブリュックセルの欧州特別議会では、ギリシャやイタリア、ハンガリーなどに溢れる難民危機の軽減に対処するために、今後欧州各国の難民受け入れの12万人でその分担数が論議される。

この緊急事態には多くの欧州共同体参加国は賛成しているが、ハンガリー、ボーランド、ボーランド、スロバキア、チェコ共和国が反対している。欧州共同体26カ国のうちでブルガリア、ルーマニア、キプロス、クロアチア、アイルランド、英国はシュンゲン協定に参加していない。
【参考記事】
http://tempsreel.nouvelobs.com/topnews/20150917.REU4258/l-ue-ne-doit-pas-en-finir-avec-schengen-dit-francois-hollande.html

L'UE ne doit pas en finir avec Schengen, dit François Hollande

Réfugiés : pour Hollande, Schengen est en danger
http://www.lepoint.fr/politique/refugies-pour-hollande-schengen-est-en-danger-17-09-2015-1965755_20.php