2014年8月28日木曜日

クリスティーヌ・ラガルド国際通貨基金IMF総裁が仏裁判所に起訴 タピ優遇の私設裁判指示疑惑で

27日の昼のフランスの国営放送テレビなどの報道では、国際通貨基金(IMF)総裁のクリスティーヌ・ラガルド氏が起訴されたと報道した。2008年の私設裁判を同氏が選定関与することによって世界的に知られるスポーツ用品のアディダス社長ベルナール・タピ氏に対してフランス政府は4億フラン(約600億円)の賠償金を出すことになったと検事は見ている。当時、経済相のラガルド氏はサルコジ政権下でタピ氏を優遇する私設裁判方式を指示できる政治的な権威をもっていたと見られ、この優遇措置はサルコジ氏周辺で組織的に行われたのではないかとみて捜査が進められている。
27日午後にラガルドIMF総裁は仏共和国裁判所の取調べを受けたが、自分はIMF総裁の仕事があるので米国に帰ると発言。2011年以来仕事をしてきたIMF総裁を辞任する気はないと話した。

クリスティーヌ・ラガルド氏の起訴は最悪の場合には10年間の禁固刑と100万ユーロ(約15000万円)の罰金刑がに処せられる。

クリスティーヌ・ラガルド氏の起訴は最悪の場合には10年間の禁固刑と100万ユーロ(約15000万円)の罰金刑がに処せられる。

ルモンド紙などの報道では、もっかIMF側ではこのフランス裁判所の起訴決定に対しなにもコメントをだしてないという。

タピ氏の私設裁判を行った元ベルサイユ高等裁判所総長ピエール・エストゥップ氏は、3人の私設裁判官の中心判事で、タピ氏は後にエストゥップ裁判官に対して返礼文を贈書にしたためているのが発見されている。

昼の8月26日のラジオフランスアンフォはベルナール・タピ氏や元経済相官房長官のステファン・リチャー氏は起訴されたが、ラガルド氏は参考人の立場であって起訴はされてないと報道していたが、しかし、27日の昼には、仏国営放送テレビ・アンテナ2のニュースでは起訴されたと報道されている。


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