2014年9月29日月曜日

判事がパリ検事に携帯電話の明細書提出要求 サルコジ「起訴」事件で

サルコジが7月2日に起訴になった事件で調べているクレール・テッポウとパトリシア・シモンの2人の判事はピエール・オリヴィエ・シューパリ検事に携帯電話の明細書の提出を要求した。サルコジの裁判官への権力不法関与(trafic d'influence) が問題になってきているためで、目下調査中だがサルコジには非常に危険な事件の成り行きになっているのは確かだ。政治の真実を追うネット・新聞「メディアパー」が27日に唯一報道していたが28日になって「日曜新聞」JDDなどを引いたリベラション紙や「パリジアン」も報道しだしてきている。

この事件はサルコジの弁護士チェリー・ヘルゾグ(Thierry Herzog)が携帯電話をニースで購入してビイスムス(Bismuth)という偽名でサルコジに使わせていたが、これが警察が別件で合法的に傍聴していた網に引っかかった。そこでの会話の中で、サルコジに親しい裁判官ジルベール・アジベール(Gilbert Azibert)及び、ヘルゾグ弁護士やサルコジ元大統領がベッタンクール事件のことで話していた。内容はアジベールが定年まじかであってモナコの高等審議員に天下りしたがっていた。これを知ったヘルゾグがサルコジに伝え彼を一押しして推薦する代わりに、現在裁判所で審議されているサルコジを巡るベッタンクール裁判の運営予定情報を提供してもらおうという会話であった。そこにはアジベール裁判官の友人で破棄院担当のパトリック・サソース裁判官にも情報提供で協力してもらうことなどが話されていた。これが傍受されていたのである。


【参考記事】
http://www.mediapart.fr/journal/france/270914/affaire-bismuth-les-juges-ont-demande-les-fadettes-du-batonnier

http://www.leparisien.fr/politique/ecoutes-de-sarkozy-les-juges-ont-demande-les-fadettes-du-batonnier-de-paris-28-09-2014-4170925.php

Ecoutes de Sarkozy : les juges ont demandé les «fadettes» du bâtonnier de Paris

 Publié le 28.09.2014, 13h21 | Mise à jour : 16h03