サルコジの大統領選挙で２５億円が隠蔽 身の潔癖なUMP議員が内部批判

政治暴露専門ネット「メディアパー」編集室風景(写真撮影は筆者)

１７日にネット・新聞メディアパーが２０１２年のサルコジ前仏大統領の大統領選挙運動資金で１７００万ユーロ(約２５億５千円)が隠されていることを暴露した。このことでその金をいったい誰が持っているのか使ってしまったのか、たとえサルコジであってもこの問題を明快にすべきであるとサルコジ氏の政治母体である国民議会連合(UMP)の議員ピエール・アルユイシエー氏とエチエンヌ・ブラン氏が訴えている。１７日のリベラション紙が報道している。

すでにUMP内部からはグザビエ・ベルトラン元労働相やドブレ上院議員など幾人かの大物議員がサルコジ氏に疑問を持って批判してきている。メディアパーの暴露でさらに与同罪を恐れる議員や、自分の身の潔癖を証明したい議員などからはUMPの内部震撼が高潮してくるものと考えられる。

ビグマリオン（Bygmalion）社の子会社エヴァン・アンド・シー(Event & Cie)が大統領選挙運動講演会場を設営した。その出費が違法に請求書偽造をしていて二重帳簿になってたとサルコジ側近から内部告発されたのがビグマリオン事件だ。

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