2016年12月20日火曜日

仏左派のプリメールで 仏衆議院議長がプーチン批判 裏に悪友のサイバー攻撃などが危惧

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎-)2017年春の仏大統領選挙のフランス左派の代表を選ぶ予選選挙(プリメール)の候補者がでそろった。立候補は7人で男性が6人女性1人だ。きょう19日にはクロード・バルトロンヌ衆議院議長がバルツ元首相支持を宣言した。バルトロンヌ氏は、シリアがどうであったかを見るとわかるが、プーチンはそれは人格者なんかではなかったのであると話した。ヨーロッパとフランスの主張が大事なのだと話した。もちろんフィヨン元仏首相と仲の良いプーチン大統領が、米大統領選挙でクリントンに都合の悪いサイバー攻撃を仕掛けたとオバマ米大統領が最近発言したように、今度はフランスの来年春の仏大統領選挙では、フィヨンを応援したサイバー攻撃が社会党に仕掛けられることが心配されている。その中での重要なバルトロンヌ氏の指摘であった。バルトロンヌ氏はサルコジ前大統領をさして朝昼晩と嘘をついていると批判したので有名な人だ。シリア戦争支持や米大統領選挙へのサイバ―攻撃でのプーチンの責任が解明される中で、今後はプーチンやアサドとの悪友関係を隠したり否定したりする主張がフィヨンやサルコジから出て来るだろう。

オランド仏大統領は大統領選挙に出馬しないと発表した為に、マニュエル・バルツ首相が辞任してプリメール参加を宣言。元教育相のヴァンサン・ペイヨン氏、元経済復興大臣のアルノー・モンブール氏、ブノワ・アモン元教育相、民主戦線連合の支持するジャン・リュック・ベナミアス氏、エコロジー党からはフランソワ・ド・ルギィ氏、女性では39歳の元大臣で極左派のシルヴィ・ピネルさんがいる。彼女はプリメールを通さずに以前は立候補を考えていたがおオランドが大統領選挙に出馬しないと発言してから、左派のプリメールに立候補することにしたという。

左派党共同議長のジャン・リュック・メランション(Jean-Luc Mélenchon,)氏はプリメールには出ないで既に大統領候補を宣言しているが、共産党から出るのを嫌っていた。元仏経済相エマニュエル・マクロン氏は左派社会党の支持は期待できない為か、独自の支援者獲得に既に選挙態勢に入っている。左派プリメールの選挙はフランス全国8000カ所で1月22日と29日に行われる。テレビでのデバ(論争)は1月12日15日19日25日と行われる予定だ。
【参考記事】
http://www.lesechos.fr/politique-societe/dossiers/0211047301382/0211047301382-presidentielle-2017-la-primaire-a-gauche-2007993.php

http://www.20minutes.fr/politique/1971475-20161217-primaire-gauche-liste-7-candidats-lice
http://www.20minutes.fr/politique/1983031-20161219-primaire-gauche-bartolone-soutient-valls-car-besoin-monde-brutes
http://www.lesechos.fr/politique-societe/dossiers/0211047301382/0211047301382-presidentielle-2017-la-primaire-a-gauche-2007993.php
http://www.20minutes.fr/politique/1971475-20161217-primaire-gauche-liste-7-candidats-lice