2017年3月3日金曜日

仏世論調査でも フィヨンは側近に見捨てられ仏大統領選挙から人気脱落 

タイトル (パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎-)3日昼13時のフランス国営放送テレビA2はフィヨン元首相の大統領選挙運動委員長のチョイリー・ソレイユ氏がフィヨン支持の辞任を宣言したと報道。数分前にドミニック・ビュィスローがフィヨン支持を辞めたと情報が報告された。これで68人の側近など主要な「共和党」(LR)議員がフィヨンをこの3日で見捨ててしまったことになる。サルコジと同様に「共和党」(LC)のカトリック系議員ナディーヌ・モラノ議員も今日の朝に「フィヨンが第二次投票に残らないことがわかっているからだ」とフィヨンを去る発言をした。フィヨンを信じ切っている党員の一部のインタビューも紹介されたが、新聞もニュースも何も聞きたくないという人がいるもので、フィヨンの言葉をただただ教祖のように信じる不思議な人々たちが写っていた。ニュースでは最後に2日のフィヨンの発言後の世論調査の結果では今回初めて仏前経済相エマニュエル・マクロンがトップの27%になり、極右派系国民戦線(FN)ル・ペンは25,5%で、フィヨン元首相は19%になっていると人気無く最終戦から脱落していることが報告された。

更に、もしもフィヨンが大統領選挙候補から降りる決意をすれば、ボルドー市長アラン・ジュッペ仏元首相は仏大統領選挙に出馬する準備ができていると、これまでのジュッペの不出馬宣言とは異なった、側近からの情報だとして報告された。専門家の話ではフィヨンは「共和党」(LR)内で完全に孤立してしまっていると言っている。創立100周年を迎えたフランスの辛辣な政治家批判の週刊紙カナール・アンシュネが、1月25日に暴露したフィヨンの妻と子供2人を利用した仏議会内架空雇用の事件は、一般の質素な生活をしているフランス人に驚くべき公金が湯水のように支払われていたことで怒りがナベ釜を叩いて、フィヨンの行く先抱きで打ち鳴らす姿が頻繁に見られている。2日フィヨン自身が明かしたように、ついに公金横領罪でフィヨン仏大統領選挙候補は起訴になってしまった。

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http://franettese.blogspot.fr/2017/01/blog-post_25.html