2015年6月18日木曜日

32年前のパリのユダヤ人地区マレでの手榴弾テロ事件が裁判に 

32年前のレストラン・ゴルデンベルグ。(撮影筆者)
32年以上も前の1982年8月に、パリのマレ地区のバラ通り(Rue des Rosiers)にあったレストラン・ゴルデンベルグの中に手榴弾が投げ込まれるというテロ事件があり、6人の死亡者と22人の負傷者を出した。このバラ通りはパリの人ならばユダヤ人街であることを知っている。その襲撃事件に立ち会った被害者のグザヴィエ・ヨン氏(75歳)は、テロの首班者とみなされる一人がヨルダンで6月1日に逮捕され、このほどフランスへ送検されて裁判を受けることを喜んでいると6月17日のラジオ・フランス・アンフォで語った。(パリ=飛田正夫 2015/06/18 9:50日本標準時 )
ヨン氏によるとこれがフランスでの最近に至るまでのテロ事件の一連の初めであったとし、このような秘密警察の追跡が行われていたことをまったく今まで知らなかったと話している。この裁判によってフランスが受けてきたその後のコペルニックス事件や現在のチャルリーヘブド襲撃事件など、これまでのテロの解明されるだろうと言っている。

ヨン氏はテロのあった時に同僚とこのレストランのテーブルに座っていた。ヨン氏は裁判の最後まで見届けると言っている。この事件の心理的動揺は被害者達に傷痕を残し彼の人生を変えてしまったと言う。

ヨン氏等はノルウェーとイスラエルにいるもう2人の容疑者もフランスへ送検し裁判を受けさせたいと話している。

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【参考記事】
バラ通り(Rue des Rosiers)

"Je veux voir le visage de cet homme" Xavier Yon, survivant de l'attentat de la rue des Rosiers

par Rédaction de France Info mercredi 17 juin 2015 22:56