2015年7月30日木曜日

カダフィの息子の死刑で サルコジ仏大統領選挙33億円贈与の証言が 迷宮入りに

リビア反政府側に圧力をかけ蜂起軍を殺害した罪で、7月28日にリビアで37人が裁判を受けた。その内の8人が死刑の宣告を受けた。独裁者カダフィ大佐の息子セイフ・アル-イスラム・カダフィと、カダフィ大佐の最重要側近のアブダラ・セヌシィ秘密警察局長も死刑が決まった。これでフランスのサルコジに2012年の仏大統領選挙運動で、2200万ユーロ(約33億円)の資金をカダフィが贈与していることを知っている二人の証人が消えることになる。イフ・アル-イスラム・カダフィ(Seîf al-Islam Kadhafi)はサルコジに送金した銀行証明を保存しているとテレビで話している。またアブダラ・セヌシィ(Abdallah Senoussi)はサルコジがリビアと一緒に動くことを受け入れていたと話している。そしてセヌシィはサルコジがフランスの大統領になれるように大統領選挙運動資金を提供することにしたと語っている。仏国営ラジオ・フランス・アンフォなどが伝えているが、政治の真実を追うネット・新聞「メディアパー」が伝えた、2011年8月21日の録画などの記録も重要だ。(パリ=飛田正夫 2015/07/30 7:18日本標準時

セヌシーは、1989年の、DC-10 UTA墜落テロ事件で170名死亡の内54人がフランス人であったが、その容疑者として国際指名手配になていた。これをサルコジがリビアに来た時にこの問題から抜け出ることができるように働いてくれることをカダフィに話していたと語っている。そしてサルコジの仲介役で武器商人であったタケイジィンはパリに戻ってから、サルコジの最高側近であったクロード・ゲアン(Claude Guéant)に、この話を内務省近くのソフィテル・ホテルのサロン・バーで話したのだという。この時に、強くいくらかかるのかと言うと、ゲアンは2200万ユーロ(約33億円)かかると認めて答えたとタケイジィンにいっている。

【参考記事】

Libye : l'un des fils de Kadhafi condamné à mort par contumace

par Rédaction de France Info mardi 28 juillet 2015 12:10
http://www.franceinfo.fr/actu/faits-divers/article/libye-l-un-des-fils-de-kadhafi-condamne-mort-par-contumace-710169

Sarkozy-Kadhafi : le tête-à-tête qui a tout changé

 |  PAR FABRICE ARFI ET KARL LASKE
http://www.mediapart.fr/journal/international/011014/sarkozy-kadhafi-le-tete-tete-qui-tout-change?page_article=2