2015年5月5日火曜日

メディア/ルポルタージュ・サンフロンチエー」(RSF)設立30年周年記念「世界の新聞自由デー」で、メディア世界は「ごまかし情報、情報操作」の新時代に突入

3日は、「世界の新聞自由デー」でもあり、ジャーナリストの世界組織ルポルタージュ・サンフロンチエー(RSF)が設立されて30年目を迎えた。これを記念した音楽集会がパリの共和国広場であった。1月7日に5人の風刺絵画家(Charb, Cabu, Tignous, Honoré et Wolinski)が射殺されたチャルリー・ヘブド風刺画週刊紙襲撃殺害事件の生き残りのジャーナリストたちの内の4人が(左から、Corinne Rey dite Coco, Zineb El Rhazoui, Patrick Pelloux, Sigolène Vinson et Agathe André)壇上に上がり、「あなた方が頑張っているのは、それはこの国の歴史を守るためだ。いずれにしても人権は表現の自由から始まる」と、チャルリー・ヘブドの緊急医師で編集メンバーでもあるパトリック・ペロー氏は、会場に集まった人々に言葉を放った。

ヘブドのマリカ(Malika)さんは、「1月7日には、自由の表現に対する戦争」は「開始されてなかった」「原理主義者が共和国を襲撃した」我々はこれまでになかった、「ごまかしの情報や、策謀による情報操作の新しい時代に入った」と訴えた。

RSFの会長は、ロシア=アメリカ人で2006年10月7日にロシアで暗殺されたジャーナリストのアンナ・ポリトコフスカヤさんや、シリアで殺害された米国フリーのジャーナリストであったジェームズ・フォーリー氏の名を挙げ、チャルリー・ヘブドの殺害されたジャーナリストの名前を呼び上げながら、多くのジャーナリストが、世界中で彼らの仕事を遂行したことで殺害されていると話した。



今回の集会を組織したRSFのクリストフ・デロワ氏は、「新聞に自由が無ければ、反権力がないということだ」と宣言している。
会場にはイラクで捕虜になっていて解放された当時リベラション紙のジャーナリストであったフローランス・オブナさんや、シリアで捕虜になっていたディディエ・フランソワ氏もマイクを持って話した。
これには1万5000人近くが参加した。
1985年に地中海に面するモンペリエの町で設立されたルポルタージュ・サンフロンチエー(RSF)は、現在はパリの証券取引所隣のフランス通信(AFP)やヌーヴェル・オブセルヴァトゥアール(Nouvel Observateur )誌の近くに陣取っている。

全世界にその支社が15ヶ所ある。150人の通信員がいてジャーナリストに対する暴力や不正を監視している。毎年ジャーナリストに対しなされた世界の暴力統計のランキングを発表している。1914年は66人のジャーナリストが仕事中に殺害されている。特に、シリアやイラク、ガザ地区、ウクライナ、リビアでは戦闘地区で殺害されている。

RSFでは先週に国連安全保障審議会に対し国際人権裁判所がシリアとイラクでのジャーナリストに対する戦争犯罪を取り上げるように要請した。

【参考記事】http://www.liberation.fr/societe/2015/05/03/reporters-sans-frontieres-fete-la-liberte-de-la-presse-et-ses-30-ans-en-musique_1287232


"Si vous êtes debout, c'est pour défendre l'histoire de ce pays, les droits de l'homme qui commencent avant tout par la liberté d'expression", a lancé au public dimanche...
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