Q-あなたは、反ダエッシュ＝イスラム主義国家組織（IS）の国際連帯であるフランスや米国と一緒に働き努力する準備ができているのか？
R-国際連帯は一方でイラン、イラク、シリア、ロシアがあって連合国は多い。我々の援助なしにモズール以外のイラクの町は落ちなかっただろう。重要なのは、名目的なことではなくて、行為なのだ。もしイラクで我々が動こうとすれば、イラク政府との合意が必要だということだ。
Q-あなたはシリアで大将も含め多くの軍人を失った。シリアに貴方の軍隊をいつまで駐留させておくのか？
R-我々の諮問官がシリアとイラクにいてその国の政府要請に従っていることなのだ。軍事諮問官が戦地に軍隊を送ると、そこに虐殺が起こることになる。我々はシリアやイラクやたとえアフガニスタンであっても安全でないことを受けれることはできない。その国が安全でないことが他国に伝播するので、我々はどのくらいの時間かは予測できない。
Q-シリア和平交渉が29日朝からジュネーブで開催されるが、貴方は、それに関し何を期待しているのか？
R-我々はその交渉ができるだけ早く妥結することを望んでいる。しかし、そこで私を驚かせるのはシリア政府に反対して戦うグループや同派内での戦いもあることだ。しかもそこには諸外国が武器を送って介入しているということだ。シリア危機の解決は政治的にではあるが、しかしそれはこの数週間の間にいくつかの結合があって、複雑性がもたらされている。シリア問題ではいろいろなことをしなければならないが、それは非常に楽観的なことで、一番先にしなければならないことは戦争を終わりにすることである。
Q-欧米の首脳陣は、アサドの犯した戦争犯罪を処罰する立場から、次第次第にアサドを受け入れる方向に傾いているように思えるが？
R-シリアでは犯罪を犯したのはテロリストとなっていて、無実の人々を殺害し、虐殺をした者のことだ。彼等こそが本当の犯罪者で絶滅させなければならないものである。シリアの将来の政府に関しては、現在の我々には利益はない。短期的には他（アサド以外）には解決方法がない。もしも我々がテロリストと戦うのならシリア軍隊を援助すべきである。中心的政府なしにはどんな仕事も不可能である。長期的にはそれは、まずこの現実を欧米は認るべきだが、シリア人民に代わってこの問題を選択することはできないということだ。我々は先ず第一に国の平穏安全を実現しなけらばならない。そうでなければ60％を占領しているテロリストの支配下の中で有効な選挙が実現できないではないか？どのようにして未来の状況を知ることができるというのか？総ての基本は先ずテロリストと戦わなければならない。
Q-あなたは教皇やオランド仏大統領に会った。イランはもう国際社会での孤児ではなくなったということか？
R-イランは、原子力の合意後もその以前と同じように孤児であったことなどはかってない。2013年には国連総会で私の提案した暴力と排斥の無い世界を目指してという提案が全員一致で採択されている。その時に多くのヨーロッパの指導者が処罰に反対していて、私はイランが孤立することを望んでいるような稀な感情を持ったのです。イランは経済面で少なからず苦しんでいたこともあった。しかし今後は我々はより良い立場になる。
Q-イランは米国と捕虜の交換と外交官の交換をしている。これは一つの平常化の姿なのか？
R-最近までの37年間で多くの重要なことが米国との間で蓄積されてきた。短い期間に総ての事を解決するのは非常に難しい。
【関連記事】
パリ訪問中のイラン大統領ロウハーニーにデモ 独裁者とではなく イラン人民の尊厳を希望
http://franettese.blogspot.fr/2016/01/blog-post_29.html
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/proche-orient/article/2016/01/29/hassan-rohani-les-pays-occidentaux-ne-peuvent-pas-choisir-a-la-place-du-peuple-syrien_4856097_3218.html
http://www.lemonde.fr/international/article/2016/01/29/hassan-rohani-la-lutte-contre-le-terrorisme-doit-etre-la-base-de-tout-en-syrie_4855748_3210.html
