2011年10月4日火曜日

ゴベール氏の妻「エレーヌさんの証言」に、 サルコジ氏やセシリア前婦人の名も

エレーヌさんは9月8日に調書を受けた時に証言した話しに関して日曜新聞(JDD、10月2日)は、「サルコジ氏が2度ほど、フロリダのパルム・ビーチの両親の家に、チェリー・ゴベールの招待できた。しかし誰が旅費を払ったのかは知らない」と語った。また彼女は、「私たちはサルコジ氏とその前妻セシリアさん、オート・セーヌ県で資金横領疑惑中の不動産屋フリップ・スマジャ夫妻、サルト市の市長ジャン・ジャク・ド・ペレティ氏らが92年か93年にニコラ・サルコジに感謝するために小旅行を企画した。高級ホテルに泊まって、サルコジはスイートの部屋で、我々は普通の部屋であった。」「チェリーとフリップ・スマジャ氏が全員の旅の経費を支払ったのです」とエレーヌさんは証言した。

ここでエレーヌさんというのは、チェリー・ゴベール(Thierry Gaubert)氏と離婚争議中の夫人のエレーヌ=ユーゴスラビア妃(イタリ王ウンベルト2世の子孫)のことである。
9月14日に、サルコジ大統領の側近で裁判所から調査を受けて拘置されていたチェリー・ゴベール(Thierry Gaubert)氏の携帯電話に、それとは知らずにブリス・オルトフー前内相(移民相)が電話をかけてきて、「あなたの妻のエレーヌが(我々のことを)ばらした」「彼らは多くのことを握ってしまった」などと話し、これが警察の盗聴録音に入った。

サルコジ大統領の諮問役のオルトフー前内相(移民相)の電話での話しの内容は、裁判所の調書を検閲しなければ分からない情報内容であったことから、ルモンド紙はこのところを暴露して政治家の司法権介入(エレーヌさんの調書を見ていた)として問題にしている。


http://youtu.be/Rw_47XyMmuY

Karachi : Hortefeux entendu comme témoin


2011年9月中旬にチェリー・ゴベール氏が拘置されたのは、2002年5月8日にパキスタンのカラチ南部で起きたで事件に関してだ。

フランス造船局(DCN、当時は国営)技術者11人が殺害された事件は、そのアゴスタ潜水艦のパキスタンへの売り込みで取引コミッションの支払いがバラデュー元仏首相へと還流することで1995年の大統領選挙に使われることを恐れてシラク大統領が停止させた。

それでパキスタン側は報復としてフランス人技師にテロを企てたというのが現在の最も強い見方となっている。

その還流資金は当時のバラデューの大統領選挙資金としてスイスの銀行にプールされていた。そこからフランス側へと運ばれたと見られている。

フランスとパキスタンとの潜水艦売買の仲介役でコミッションの受け渡し役でもあったとされるレ バノン人ジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏は武器販売人で最近に大金の不法所持でパリ北近郊のブルージュ空港で逮捕されている。
タキエディン氏と一緒に、「チェリー・ゴベール氏は二人でスイスに行って現金をフランスに持ち帰っては、サルコジ大統領の側近のニコラ・バジル(Nicolas Bazire)氏に手渡していた」と証言したのがエレーヌさんであった。

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【参考記事】

http://www.rue89.com/2011/10/02/les-sarkozy-invites-en-week-end-a-venise-par-thierry-gaubert-224536
Les Sarkozy, invités en week-end à Venise par Thierry Gaubert ?

http://www.rue89.com/court-sans-sucre/2011/09/23/le-monde-sarkozy-organise-le-lachage-de-balladur-dans-laffaire-karachi-2
Hortefeux sur Karachi : « Ils ont énormément de choses »

http://www.rtl.fr/actualites/politique/article/karachi-j-ai-porte-les-fameuses-valises-d-argent-liquide-7720483142
Karachi : "J'ai porté les fameuses valises d'argent liquide"