2017年11月10日金曜日

スペイン最高裁 カタルーニュ議会議長を15万ユーロで監獄から釈放 

(パリ=飛田正夫)9日スペイン最高裁は国家反逆罪や公共財汚職でカタルーニュ議会の議長であるカルメ・フォルカデェユさんを含む政府要人ら8人を保釈金を1週間の間に支払うことで釈放すると発表した。フォルカデェユさんの保釈金は15万ユーロ(約2000万円)となっている。昨夜遅く彼女はツィッターで「あなた方の暖かい愛情の支援の総てに感謝します」とカタルーニュ語で10日23時32分にメッセージを送っている。他のカタルーニュ政府のメンバーも25000ユーロをそれぞれ支払って釈放されることになった。(日本時間 ‎10/‎11/‎2017;18:00)(仏時間‎10/‎11/‎2017 ;10:00)

これはカタルーニュ政府が10月27日にカタルーニャ独立を宣言し11月1日にこれを問う住民投票を行ったことでスペイン政府側は警察権力を発動させて暴力で弾圧していた。非暴力の言論交渉を絶えずカタルーニュ政府は主張し続けてきたが、スペイン政府は事件収束を急ぎこれを憲法155条を盾にカタルーニュ独立の指導者達を逮捕してこれまで牢獄に繋いできたもので、司法側の今回の判断となったもの。カタルーニャ独立の中心人物カルロス・プジャダモン大統領が5人の側近と共にベルギーに亡命しそこでカタルーニャ独立問題は欧州共同体(EU)の人権問題としてメディア化させた。これがフランコ独裁政権を髣髴させる非人権的なスペインの暴力的民主主義がヨーロッパで心配されてきたことと無関係ではないようだ。

【参考記事】
http://www.lindependant.fr/2017/11/09/catalogne-prison-ferme-requise-contre-la-presidente-du-parlement,3068290.php
https://fr.news.yahoo.com/espagne-le-procureur-demande-lincarc%C3%A9ration-la-pr%C3%A9sidente-du-182316808.html
https://www.google.fr/search?q=catalane&oq=catalane&aqs=chrome..69i57.4271j0j8&sourceid=chrome&ie=UTF-8
https://www.la-croix.com/Monde/Europe/Le-gouvernement-belge-secoue-crise-catalane-2017-11-09-1200890758

http://www.france24.com/fr/20171028-catalogne-espagne-crise-union-europeenne-bruxelles-madrid-separatisme