2014年3月3日月曜日

ウクライナ分裂戦争は プーチン大統領ではなくアンリー・レヴィーやダライラマに要注意

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、オバマ米大統領は弱腰だと叱咤したと3日朝の仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)は報道している。しかしフランスのロラン・ファビウス外相は他のG7諸国も同じ考えだと思うとしながら、今のところはロシアとキエフ(ウクライナ側)が話し合いに力を注ぐ努力をすべきだとの見解をしめしている。ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ロシアの挑発の後で、戦争宣言の可能性が高まっているキエフ政権を支持する強行姿勢の発言をしている。哲学者のベルナール・アンリー・レヴィー(BHL)とサルコジは、フランスやオバマなどG8とは別の方向にメルケルを動かそうとしているためなのか。

私見では、フランスが国内で禁止する人種差別的怨念教唆の発言を、ベルナール・アンリー・レヴィー(BHL)は、ウクライナのクリミア半島で反ロシア熱を煽る発言を行なったとされることに関係している。

先週サルコジ前大統領が、オランド仏現大統領のアフリカ訪問の最中に、メルケルとベルリンで会談していた。サルコジの構想する独仏両国の未来を語っている。

レヴィーは現代フランスの思想家というふれこみの人だ。リビアのカダフィ爆撃をサルコジと協議した唯一の人物で、外相でも防衛相でもなく、この二人の間でリビア空爆は決まったといわれている。密使となったレヴィーはリビアのベンガジ反体制の国民評議会(NTC)にしばしば出かけていってそれを支援して内乱を起こした。いまではそのNTCの責任者からサルコジが2007年の大統領選挙運動資金を当の独裁者カダフィから受け取ったという証言がなされてきている。

おそらく当時はそこに取り引きがあったのだろうと見られる。リビア爆撃の先頭に立ったのは、フランスがマグレブ諸国の民主化支援の後手を取り戻すためというよりも、それが露見されるのを封じるためだったとも見られている。

今度の、ロシアとウクライナとの抗争が急速に高潮する直前に、仏教徒ではないチベット僧のダライラマがオバマ米大統領にワシントンで会っている。このチベット僧の平和の行脚が戦争を生む事に関しては前のブログで少し触れたとおりである。BHLの場合もダライラマも同じなのだ。名を売るために世界を戦乱に巻き込むということが昔からしばしば行なわれてきたのである。

界にも有名な策士たちが更なる名声を求めて動く時に戦争が起き国を分裂させる。そういう起因となる種を蒔く者がいる。 プーチン大統領ではなくレヴィーやダライラマが要注意なのである。