2013年4月14日日曜日

サルコジの仏大統領選挙資金をカダフィが拠出 タキエディンが証言

ジアド・タキエディン氏は11日の家宅捜査の翌日、サルコジ前大統領がリビアの独裁者ムアマル・カダフィ大佐から2007年の仏大統領選挙の資金を得ていた証拠資料があることを記者会見で再度の確認をした。しかしタキエディン氏は裁判所は信用できないとして「証拠は存在する。家にはないがどこにあるかはいえない。それを言うことはできない」と話した。11日の警察側の家宅捜査では警察側は証拠物件が見つかったと発表されている。

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=wFNwrDbzyWE#t=2s
http://video.liberation.fr/video/45694a5020as.html
カダフィがサルコジに金を払っていることを再度証言している。「カダフィはサルコジに金を払った」「カダフィがサルコジの選挙に金をだそうがその他のことに金をだそうがそれは私の問題ではない」「しかし自分にとってもっと興味あることは、サルコジ氏がそこでなにをしたかだ。それはあなた方がしっていることだ」。外国にいる4人が証拠を握っている。フランスの裁判所が完全な保証をしない限り、私は彼らがどこにいるのかをいわない。公式な調査の場で、私はそれを彼らに言うし言うだろう」とレバノン人ジアド・タキエディン(Ziad Takieddine)氏は12日に再確認の発言をパリの自宅でした。

タキエディン氏というのは2002年5月8日にパキスタンのカラチ南部で起きたフランス造船局(DCN、当時は国営)技術者11人が殺害された事件で、フランスがパキスタンにアゴスタ潜水艦(90B)を売り込むのに賄賂の還流資金がフランス側に流れ込んだ疑惑があった。この両国の仲介役がタキエディン氏でサルコジ氏はその当時に財務大臣として販売の調印をしたと見られている。

2007年の仏大統領選挙のオランド氏とサルコジ氏との決選投票前に、インターネット新聞のメディアパート(Mediapart)社はカダフィ大佐が5000万ユーロ(約500億円)をサルコジ氏に出していることを示す、カダフィ大佐の書記官バシル・サレハ氏による証書を公表している。その以前には、テレビでカダフィ大佐の息子セイフ・アル-イスラム氏はサルコジ氏の選挙運動資金を出していることを暴露している。

タキエディン氏は、2007年のサルコジ氏が出馬した仏大統領選挙前にバシル・サレハ氏と最近家宅捜査があったクロード・ゲアン前内相(サルコジ大統領時代のエリゼ大統領官邸書記総監)には何度も会っていると証言している。

【参考記事】

Financement de la campagne Sarkozy : Takieddine réaffirme avoir des preuves