2015年7月6日月曜日

ヨーロッパの運命をも決め兼ねない歴史的な「ギリシャの岐路」

7日のブリュッセルの欧州議会に望んだギリシャのチプラス首相は、昨日の国民投票で61%以上という明快なギリシャ国民の支持をえて、ヨーロッパの運命をも決め兼ねない歴史的な岐路を切り開こうとしている。ロシアのプーチン大統領も朝からチプラス首相と電話で会談し、国際通貨基金(IFM)に対抗して作られた最貧国の連帯銀行援助などが話されている。ドイツのメルケル首相側のギリシャ切捨て説は控えられるとしても、ギリシャが欧州内に居残ると決めた中で、国際通貨基金(IFM)や欧州中央銀行(ECB)の資本の論理とどのように交渉を可能にできるのかが最大の山となっている。(パリ=飛田正夫 2015/07/06 23:58

ドイツの経済相ジグマー・ガブリエル(Gigmar Gabriel)氏はギリシャの国民投票は国際通貨基金(IFM)の規則を破棄することを意味したもので、ギリシャが破産の可能性があると推定した。もしギリシャがユーロ圏内に残りたいとするならば最終的提案を即座に提出しなけらばならないと、これまでのドイツの立場を変えずに記者会見で答えた。

この中で、7日の朝に、ギリシャの財務大臣ヤニス・バルファキス(Yanis Varoufakis)氏が自分のブログに辞任を発表した。この辞任が今後の国際通貨基金(IFM)や欧州債権諸国側との交渉を容易にするという見解がラジオ・フランスアンフォ国営放送などで報道されている。同氏の辞任はチプラス首相や欧州議会側の希望であったとラジオはいっている。

チプラス(Aléxis Tsipras)首相はギリシャ国民が国民投票で信任したのだから、これまでの欧州のすべての政策がギリシャを破壊に追い込んだ責任があるという見解であり、欧州の緊縮政策をギリシャに強要するこのやり方はバかバカしいのであるとセリザの諮問委員は民放BFM.TVのインタビューで答えている。