2014年3月16日日曜日

黒海の戦艦監視の中で、クリミア地方のロシア帰属を問う国民投票

16日、ウクライナのクリミア地方のロシア帰属を問う国民投票が行なわれる。クリミアではロシア人口が60%以上あるために投票率にロシアの圧力が疑惑視されている。ロシア軍の基地があるクリミアの労働者たちはこの選挙でロシアの一地方になることに反対している。投票は朝8時(パリ時間7時)から開始される。ルモンド紙frは黒海にはロシアの戦艦が待機し正常な投票がなされるよう見守っていると皮肉っている。


15日国連安保理会など国際社会はクリミア地方のロシア帰属を狙う国民投票を否認した。中国は棄権。

国民投票の基本的方針がウクライナ地方議会で2月27日に早急に決まった。3月6日にウクライナ議会はロシアへ帰属するかもしくはこれまでどおり1992年制定のウクライナ所属のクリミア独立区に留まるかの提案をだし、これを国民投票で決まることにした。クリミア半島の住民は1991年のロシアの凋落の後でウクライナから独立を投票で勝ち取った。言語はロシア語でロシアを母国とする人々が60%を超えるとされている。

クリミア半島ではロシアの介入を希望してない。しかし国民投票の予定日は当初は5月25日であったのが3月30日になり、急速に16日に変更されている。

ウクライナのヤヌコーヴィッチ大統領一族の汚職と私腹肥やしを批判する抗議デモのなかで急速に民主化の要望が胎動した。同大統領は逃走し暫定移行政権が生まれた。これにプーチン大統領が介入した。ロシアの軍隊は偽装してその国籍を隠しながらウクライナ地方に入り込んできた。2月28日には飛行場や幹線道路を凍結した。2500人のロシア軍隊が3週間前からウクライナに違法侵入し監視の中での今回の国民投票となっている。