2014年6月1日日曜日

ノルマンディ上陸作戦70周年記念招待に先立って オランドを退け サルコジがプーチンと会談する時

どちらから申し込んだのかはわからないがサルコジはロシアのプーチンと会見するという。しかもオランド仏大統領が6月6日のノルマンディ上陸70周年記念にプーチンを招待しているのに先立ってである。ピンチに立つサルコジを救えるのはウクライナ内戦の危機を増長させたプーチンしかいないのだろうか?これによってサルコジは、仏国内を動揺させて党壊滅の危機が叫ばれているコッペ=サルコジ=ビグマリオン事件のピンチを乗り切ろうとしているのは確かだ。6月2日と4日にコンサートをモスクワで予定しているカルラ ブルーニ・サルコジについて行き、5日にプーチンと会うらしい。エクスプレス誌やパリジャン紙.が5月31日昼過ぎに報道した。

これに対しオランドがどうでるか?そしてプーチンはこのサルコジの会見を受け入れるのかが興味あるところだ。プーチンは仏映画スターの受け入れをしてフランス国民を驚かせたが、欧米諸国がウクライナ危機で民主主義を踏みにじる独裁者的態度に対し要人や金持ちたちに経済的制裁を加えている現在、プーチンはサルコジを受け入れる可能性が高いだろう。そこには悪を受け入れるのは悪という同根のよしみがあるのかもしれない。どちらも民主主義の中では生きられないという危機感があるからだ。

しかし今回はどちらがより悪かに関しては今のところ誰もわかっていない。ただいえるのはサルコジは今は普通の市民でしかなくフランスの大統領ではないということである。どのようなタイトルでサルコジが何を目的にして動きプーチンと会合するのかということである。

これは破国の因縁を説きに他国へ渡り歩く者の姿のことで、東西の兵法に共通して言えることである。ロシアとフランスの国益に良い結果はもたらさないということである。今のような状態で、サルコジに愛顧を売ることはロシア市民の民主化を逆撫でにし、これに抗議する起爆剤を抱えることになるだろう。あるいは、いまから70年前のようにフランスの民主主義の危機になるかもしれない。