2014年3月11日火曜日

サルコジ時代の司法とは異なり今は独立 トビラ仏法相が判事のサルコジ盗聴を正当評価

10日クリスチャン・トビラ法相はサルコジ前大統領とその弁護士チェリー・ヘルゾーグ(Thierry Herzog)氏への電話盗聴は、「法的根拠に基づいた正当なものだ」「法は総ての人を同じ方法で保護している」と仏国営ラジオ・フランス・アンフォ(RFI)で発表した。今あなた方は「私に不法侵害に関わった弁護士の無処罰を要求しようとしているが?」と話した。トビラ法相は、今は「時代が20ヶ月前から変わったのです」とサルコジ時代とは異なり司法が独立していることを宣言してみせた。このニュースは10日昼のフランス国営放送テレビA2やルモンド紙frやパリジャン紙fr.などが報道した。

トビラ法相は現在サルコジ氏が市民であって電話盗聴は判事の判断による正当なものであることを明らかにした。サルコジ氏とその弁護士との会話の盗聴はリビアの独裁者カダフィからの2007年の大統領選挙で政治資金援助を受けた容疑で調査していたが、その折に今回のサルコジ氏とその弁護士チェリー・ヘルゾーグ(Thierry Herzog)氏との会話http://franettese.blogspot.fr/2014/03/blog-post_7.htmlが浮上したもの。

これをサルコジ氏を支援する国民運動連合(UMP)の党員や弁護士、また右派系マスコミなどは電話盗聴は人権違反だとして、しかもサルコジ氏はフランスの重要人物であるのにこれを盗聴する裁判官は狂っているとサルコジの原稿を書いていたアンリ・グゥエノ前大統領官邸エリゼ宮特別諮問官などは抗議している。

しかしフランスの法律ではベッタンクール事件やカダフィからの大統領選挙運動資金贈与などの重大な容疑があるサルコジ氏などの場合には盗聴が許されている。このフランスの法律をまともに見れないサルコジ氏やその周辺の感情が高ぶった者たちの反応を指摘して、クリスチャン・トビラ法相が今回その言動が憲法に逆上するものであることをやさしく諭したのであった。

しかしフランスの多くのメディアはこれらのことを様々な方法を使って必死で隠しに入っている。