2015年5月12日火曜日

オランド仏大統領 キューバ革命の父フィデル・カストロと会談

5日間のカラエブ諸国歴訪でキューバを訪問したフランスのフランソワ・オランド大統領は5月11日、首都ハバナ大学を訪問し初のキューバ共和国での講演を開始した。急遽決まったフィデル・カストロ(88歳)との会談が55分間にわたり彼の家で行われた。フランス時間朝5時30分の国営ラジオフランスアンフォは二人は天気の話しがほとんどだったと伝えた。
ハバナ大学での講演ではオランドはキューバ側を考慮してキューバ革命の国を褒め称え、敏感になっている人権や平等に関してはあまり強く訴えなかったようだ。しかしキューバが1962年以来の米国の経済制裁網から開放されてキューバの発展の時代が開始されたとオバマ米大統領風に打ち鳴らしている。「品物の流通にブレーキをかけることが可能だとしても、人の考え、文化に歯止めをかけることはできない。」などと語った。

キューバは共産党一党独裁が欧米諸国の経済制裁網が取り払われることで、大きな変換期になっている。スエズ運河にも近く米海岸には200キロ、南米との間にあり商業上での世界的な重要地点になっている。そのためオランド大統領は今後の仏経済の進出で先手を打ったと見られている。

キューバは1492年にコロンブスが発見した国だ。スペインに支配され、米西戦争後に米国の軍事基地保有権と内政干渉を認めるブラット修正条項を憲法に盛り込んで米帝支配が続いた。こうして1953年7月26日キューバ革命が起こり、バティスタ政権をチェ・ゲバラと共にフィデル・カストロは転覆をはかる。逮捕されたが、釈放後メキシコに亡命。1959年1月1日に政権を打倒しフィデル・カストロが首相に就任。1988年からは弟のラウル・カストロがトップを勤めている。

Depuis 1991, la France vote en faveur de la levée de cet embargo à l'Assemblée générale de l'ONU.
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