2014年7月7日月曜日

サルコジの罰金5千4百万円をUMPに肩代わりさせた事件で パリ検事が予備調査を開始

7日パリ検事はサルコジ氏を「信頼背徳罪」と「共謀罪」および「犯罪隠蔽罪」の容疑で予備調査を開始した。これは、仏憲法審議会が363615ユーロ(約5450万円)の罰金をサルコジに課していたが、これを支持母体の政党団体国民議会連合(UMP)に支払わせていたという事件だ。罰金は個人サルコジに対するもので、その政党であるUMPに対するものではなかったのは明白であった。UMPが支払った罰金の小切手のコピーは以下のとおり政治の真実を追うネット・新聞「メディアパー」が7月7日に暴露した。



Interrogé par Mediapart, celui-ci s’étonne des embarras soudains à la tête de l’UMP. « Rien n’étaitcaché, déclare-t-il. 
サルコジ氏個人への仏憲法審議会による罰金は2012年の大統領選挙運動資金の上限許容額を超過した違反金である。UMPは2013年にこれをサルコジに肩代わりして支払っていた。

UMPは演説会場設営担当会社ビグマリオンに偽の架空請求書を書かせてこれを支払っていた事件でコッペ国民運動連合(UMP)議長は6月15日に辞任した。サルコジは党の財政困難や自分の大統領選挙運動の出費がかさんでいることを知らなかったといっている。しかし仏憲法審議会議長などはサルコジは知っていてやっていたのだと見ている。

いずれにしても、サルコジ個人の罰金が党が払っていることは重大な事件だ。コッペ国民運動連合(UMP)議長婦人も党が飛行機代を支払っていることが日曜新聞JDDによって6日に暴露されている。パリ検事が動き出したのだが、前の大統領の一大事だというのに、7日昼のフランス国営放送テレビA2などはまだこれをなにも報道していない。