2018年1月16日火曜日

池田の世界平和運動が逆に核の脅威、戦争の導火線となるのは何故か

イタリア創価学会の「広島長崎原爆写真展」というのがあるらしい。創価学会第二代会長の戸田城聖が昭和32年(1957年)に横浜の水沢競技場に当時の創価学会の青年部代表を集めて、戸田の最後の遺訓として、「原水爆使用者は死刑に」という講演を残したことに源があるようだ。そこで戸田は「全面的核廃絶」の主張をしていたのです。これがいわゆる創価学会の信者ではない一般市民の理解する創価学会の良心であり、創価学会・公明党の反核・反戦路線だったのです。ところが創価学会の世界的な拡大の中で、この創価学会・公明党の反核・反戦路線は、信仰団体としての日蓮正宗の信徒団体のすべき折伏路線との間で乖離が出て来て合わないわけです。

それは当然なのです。もし日蓮大聖人の書かれた「立正安国論」を読まれたのならばその意味が解ります。ようするに法然の弟子の立場にあった客人と日蓮大聖人の立場での論議がこの「立正安国論」だったからです。そこでの両者の大きな違いは、現在に日本を覆う三災七難、天変地夭・飢饉疫厲は何処に原因があり何をすればそれが収まるのかという論議だったのです。そこに両者の意見の違いがあるのです。客人の方は今の池田大作や創価学会・公明党と同じで、戦争が起きたのならば御本尊も寺院も焼けて信仰などやっていれなくなる。だから先ず世界に戦争を起こさないことが第一でそれが先なのだと主張したわけです。ところが「立正安国論」を読まれると日蓮大聖人の立場はそうではなくて、誤れる宗教や思想を基にしていることが三災七難、天変地夭・飢饉疫厲の原因だと言われ、先ずこの誤りを糾して正法に帰依しなければならないとされたわけです。「立正安国論」とはそういう意味なのです。

ところが創価学会の池田大作の書いた「立正安国論講義」では、この客人の思想と日蓮大聖人の言われた言葉をすり替え取り換えて解釈講義してしまったのです。これは印刷や植字次元での誤りではなくて、故意にやったのです。その証拠に、世界が平穏で静謐であればつまり世界平和が実現すれば、信者は信仰を安心して出来るのだと池田は主張したのです。そしてこの誤った客人の主張を基にして、創価学会の世界平和・文化運動の理論的拠り所として見せたわけです。日蓮大聖人の御書に「四海の静謐」とあるではないか?だから創価の世界平和・文化運動はここから出てきているので正しいのだと立てたのです。ですから、この池田大作の「立正安国論講義」を元にした世界平和運動は、逆に戦争を万里の外より招き寄せてしまうのです。蝦蟇法師の念仏法然の弟子の流れを池田創価学会が汲んでしまったからです。

あれ程までにアトムを使う者は死刑にするとまで言って、原爆の脅威を戸田は弟子達に言い聞かせたのですが、一番弟子の池田はその後になって、この原子力は軍事利用でない平和利用であればやってもよろしいと講演し、「公明党」は自民党の核推進政策を支持してしまったのです。それで広島・長崎よりも甚大な放射能の被害を福島に日本国は許してしまったのです。

戸田の言う通りならば、この張本人である池田を死刑にすべきなのです。これは私が言っているのではなくて、戸田城聖の遺言なのです。イタリアの創価学会も同じ日本の創価学会の轍を踏むことが、つまり池田の世界平和論を支持・推進することでイタリアに第二第三の福島を出し、戦争を万里の外から呼び寄せる原因となることを心配するわけなのです。

以上の私の意見に対して、フェースブックでコメントの返信がありましたので、少しご紹介します。


ご返事ありがとうございます。・・・・・・「すいません、勿論公明党です。イタリアの創価学会員は、公明党=創価学会 と認識している様子、私もそれを前提に上のコメントを書いてしまいました。創価学会会員の間の政治的意見の違いを私自身、良く把握していない上、その辺の曖昧さを説明しようとしましたが、全く理解しようともしません。又、この種の議論は、イタリアで核兵器全廃の運動を進めて行く為には、全く不要な議論なので、触れないことにしました。」・・・・・・と和田さんの御指摘でした。が、「 不要な論議」かどうかは、誰も勝ってに決めるられるものではありません。しかし、「公明党」というのは「創価学会」の池田大作の言う事を絶対に聞く団体なのです。山口那津男公明党代表であろうが公明党の誰であろうが、池田の意見には反対できないのです。つまり貴方の言われるように、「公明党」が安倍晋三首相の核開発路線を支持した事は、公明党」がかってに独自に決めたのではないのです。池田大作の承認の上であったという事なのです。それを忘れてはなりません。

それともう一つよく認識されてないようですが、戸田城聖という創価学会二代会長は広島・長崎に落とされた原爆を放射能、つまり「アトム」の被害だと理解して書いています。ですからまだその頃は原発基地の反対運動が問題になってはいなかったのです。現在はそうではなくて、広島・長崎に落とされた原爆は福島の原発事件と同じ「アトム」の悲劇なのだと認識するようになってきています。

「自民党」の核開発を「公明党」に支持させたのは、池田大作の指導だったということです。イタリア創価学会はこの事を問い習わなければならないのであって、これはどうでもいい事ではないのです。

最後にもう一つ繰り返しますが、池田大作の世界平和路線というのは日蓮大聖人の「立正安国論」での、念仏法然に影響された「客人の主張」にその源流があるということです。これをイタリア創価学会の会員もまた和田さんも、創価学会の理解を離れて正しく学ばなければならないと思います。ですから創価学会・公明党が世界平和を唱えながら戦争が起こり、核兵器廃絶を唱えながらも原爆だけではなくてアトムによる福島の惨事が起こるのです。それをどうでも良い「全く不要な論議」だとされた和田さんの御意見は、やはり法然流の池田創価学会の毒に眼を塞がれ耳を閉じられてしまっているとしか思えません。ですから問題が見えなくされている。その誤りを覆い隠す協力などは返って逆に戦争を呼び起こす原因になるということです。それが「立正安国論」の思想なのです。


詳しくは、以下のフェースブックをご覧ください。非常に重大な論議がなされています。
https://www.facebook.com/hisao.namekata/posts/952713091559762?comment_id=953228284841576&reply_comment_id=953304534833951&notif_id=1516092787111253&notif_t=feed_comment_reply