2014年5月22日木曜日

コッペ議長が弁明 ビグマリオンの巨額請求支払承認は自分ではない ではサルコジか 

ジャン・フランソワ・コッペ国民運動連合(UMP)議長は、そういう資金の全部を自分が関与していたのではない。どういいう流れであったのかは自分はしらない。自分はその全部は知らないといっていて、サルコジ前大統領の側近でUMP総書記であるエリック・セザリー氏に報告書を要求して聞いてみると18日夜BFMテレビで発言した。リベラション紙は、ここでのコッペ氏の発言をとらえ意味は明確だとしている。2012年の大統領選挙運動費用の請求額2000万ユーロ(約30億円)をビグマリオン(Bygmalion)社に支払うことを承認したのはコッペ氏自身ではないといっているということになる。これは大変なコッペ議長の発言なわけだ。それなら誰が承認サインをだしたのかということになる。もうサルコジ氏のほかには考えられないということになってくる。

ヴァレりー・ペクレス前高等教育・研究相など国民運動連合(UMP)内部からのコッペ議長への批判が相次ぐなかで、コッペ氏は弱体化している。

コッペは巨額な資金がUMPから支払われたことをラジオで認めた。しかし自分は一部しかしらないとこれまでの防衛を一歩引いた。

リベラション紙は、コッペがビグマリオン社に巨額な金を支払ったことは違法行為なので、それはサルコジ氏の大統領選挙運動のためであったのだから、その飽く事をしらない貪欲な欲望に応えていたことになるのではないかといっている。コッペ・ビグマリオン事件とはサルコジ事件だといっている。

これまでは2012年のサルコジ氏の仏大統領選挙運動資金の支払いは、コッペ議長がビグマリオン社の下請けで元側近が経営していた選挙運動設営関係の会社(Event & Cie)に支払っていたことになっていた。そのありもしなかったサルコジ演説会場費用が巨額な架空支払いや水増し支払い請求書となってUMPが支払っていたことが疑問視されていた。

コッペは5月25日の欧州議会選挙の終わるまでは静かにしておいてくれと逃げている。サルコジも同様に欧州議会選挙に目を向けさせて、これが重大だと危機感を募らせている。


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