2015年8月7日金曜日

地中海は今や「移民の墓場」と呼ばれ 溺死者をよそに救命服やボートの奪い合い

今や「移民の墓場」と呼ばれるようになった地中海だが、シリア国内の戦乱で逃げてきた難民たち600人から700人が、リビアから6月5日に定員を超過した漁船で地中海を渡って欧州共同体へ辿り着こうとしていたが、リビア沿岸のゾウラの北方で遭難した。救助隊は戦艦6艘と数機のヘリコプターとドロームを使って捜索した。しかしその内の370人しか救えなかった。悲惨なのは、すでに溺死した人や流されつつある人々をよそに、自分が生きるために救命服やボートを取り合って格闘している修羅場の姿であると目撃者は語っている。(パリ=飛田正夫 2015/08/07 9:03日本標準時

救助された人々はアイルランド艦船ニアム号で、6日の午後にシシリア島のパレルムに運ばれた。イタリアの沿岸警備隊や国境を越える医師団(MSF)などが25人の遺体を引き上げている。

スーダン人やシリア人やアフガニスタン人、エリトリアなどから、2015年1月からだと188000人が不法にヨーロッパ側に地中海を渡っている。欧州諸国への亡命権を要求する者が68%と増大している。その内の2000人以上が地中海で死んでいると国際移民局(OIM)では見ている。前年の同時期には1607人が死亡していて20%増加している。

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