2014年6月12日木曜日

コッペやゲアンの凋落で サルコジ城崩壊が現実化 袖を分かつUMP議員が正義の跳梁

フランス国民議会連合(UMP)前議長のパトリック・デヴェディアン氏は11日にヌーヴェル・オブセルヴァトゥアール(Nouvel Observateur )誌のインタヴューに答え、サルコジ氏を同党の大統領選挙候補に出すことは非常に危険であるとして反対した。党の議長の地位は多くの政敵からの矢面に立つ場合が非常に多く、政治的弱点をたくさん抱えているサルコジ氏では党を破壊されてしまう可能性が高いとして反対している。デヴェディアン氏の発言はベルトラン前労働大臣やシオティ上院議員などサルコジ氏を危険視し支持を回避しUMPの崩壊を回避しようとする大物議員の正義の跳梁・跋扈が目立ってきた。


2012年のサルコジ候補の大統領選挙運動資金の出費が違法な請求書偽造であったことが内部告発されたのがビグマリオン事件だ。サルコジ氏の右腕クロード・ゲアン元仏内相も裁判で近く10年の禁固刑と100万ユーロの罰金を受ける可能性が強くなってきている。このことで雪崩的なサルコジ城の倒壊が同氏の周辺でまず崩れ落ち始まる可能性が高い。コッペ議長は既に崩れ落ちた。次はゲアン元内相だ。それにサルコジ氏が彼の為に作ったポストだとされたオートフーや前財務大臣など大変な数があがってくる。それらと袖を分かとうとする人たちが行動を起こしてきたわけだ。

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