2016年3月8日火曜日

ブリュッセルの欧州首脳会議では難民対策で トルコに4千億、ギリシャに105兆円を援助

(パリ=飛田正夫2016/03/08 13:47日本標準時)7日のブリュッセルでのトルコを迎えての28か国欧州首脳会議では難民受け入れ対策は最終的にバルカン半島ルートでドイツやスカンジナビア諸国など北ヨーロッパへ向かうシリア人難民以外は通行を封鎖して、ギリシャとトルコに協力を仰ぐことにした。これは北のマケドニアなどバルカン諸国が国境封鎖していて北ヨーロッパへの移動をブロックしているためだ。28か国欧州首脳会議では、極度の経済危機に落ち込んでいるギリシャに対して、ギリシャとヨーロッパの国境を十分に難民監視することを条件にかってない7000臆ユーロ(約105兆円)を今後3年間で支給する決定をした。トルコのシリア難民270万人にたいしては欧州議会は30億ユーロ(約4050臆円)の援助をすることになった。

現在、ギリシャの島々で待機している「経済的移民」(réfugié économique)などと同様にして、トルコが引き取ることになった。現在ギリシャ本土には3万人ほどがブロックされている。トルコ沿岸のギリシャ領の島々のホットポストとなった検閲所に待機している数を入れると今後10万人がブロックされると見られている。

ヨーロッパ諸国はエーゲ海での北太平洋条約機構(Otan)の戦艦を援助することで、トルコに対して難民を駆り立てる渡し屋(パッスー)対策も取締り強化を要請した。今後はギリシャとトルコ海域をOtanの戦艦が航行できるとしてジャン・ストルテンベルグ将軍はこの決定を快く迎えているという。