2015年3月19日木曜日

バルド美術館のイスラム前期コレクションは パリのチャルリー殺害と無関係なのか?  

チュニジアの首都チュニスにあるバルド美術館はアフリカ諸国でもエジプトのカイロ美術館と共に双璧の美術館である。特にチュニジアの歴史を織り成し、かつ様々な異なる文明の考古学的コレクションを非常に豊富に持っていることで有名。バルド美術館の宝物は、ローマ時代のモザイクで世界一美しいといわれる作品郡だ。これらはカルタゴの遺跡などから集められた。バルド美術館にはイスラム前期の芸術作品がある。マスクや墓碑などの焼き物とブロンズの像である。私の疑問は、イスラム主義者のテロがこの画像・絵像などの肖像を描くことをどう考えていたのかということだ。

特にイスラムは預言者マホメッドの像を描くことを禁止しているわけだ。今回の3月18日のバルド美術館テロ殺害事件と、1月7日に起こったパリでのチャルリー・ヘブド風刺画週刊紙襲撃殺害事件に於いて、預言者マホメッドの画像を描くこと、画像・絵像や肖像などを表現することがイスラム主義者にどう写ったかということだ。

パリのルーブル美術館などもその蒐集の規模が異なるが、この手の作品は見ることができるために、もしもイスラム主義者がこのような宗教的な見解からテロに及んでいるとしたら、今後はパリも危険なことにもなる。危険性はあるわけで、十分に気をつけなければならない筈である。http://www.20minutes.fr/culture/1565599-20150318-attaque-tunis-musee-bardo-abrite-nombreuses-uvres-pre-islamiques