2013年2月4日月曜日

オランド仏大統領のマリ訪問演説 アルジェリアでの日本人10人殺害事件に言及なし

 2日マリのバマコやトンブクトを訪問したオランド仏大統領はマリ国民から、「我々の救世主だ。解放者だ」「ありがとうお父さん」「フランス万歳」などと英雄のごとく歓迎された。フランス国営放送A2Hは「もしフランスの軍事介入がなかったらバマコはイスラム主義者の手に落ちていた」との現地人の意見を報じマリの多くの人々が同じ考えだと報道した。
 
 首都バマコの独立広場で演説したオランド大統領は「マリにはフランス軍は必要なだけ居続ける」「フランスはあなた方のみかただ」「戦いは終わってない」「テロリストは弱ったが無くなってない」と宣言した。

 テロリストに関しては、「誘拐された捕虜解放の時が来た」と語った。また「今が自分の政治生活で最大に重要な日となることは間違いない」とも話した。

 マリへの仏空軍の派兵はマリ政府の要請で1月13日に急遽行なわれたもの。仏軍戦闘機のマリ北部への介入は、アルジェリア領空を経由して飛んだためにマリのマグレブ諸国のアルカイダ分派はアルジェリアがフランスを支援したとしてその報復としてアルジェリアのガス田基地の従業員を人質にとった。


 これがアルジェリア特殊部隊の襲撃によるテロリスト殺害の過程でもって、事件に巻き込まれて死亡している。英国人や日本人や米国人などが犠牲になったが、特に日本人は10人と最多数を数えた。アルジェリアやフランスはこの日本人の殺害事件に関し今のところなにも談話をだしていないようだ。また責任を感じている声明もでてない。