2012年4月14日土曜日

カラチのコミッション洗浄疑惑も背景に、メディアの追求に嘘で乗り切る仏大統領選



Sarkozy sur le financement fantôme de son... par Mediapart


サルコジ大統領は選挙公約発表で12日に記者会見した。その折にインターネット新聞社メディアパーのジャーナリストから質問があり、サルコジが1997年に購入したパリ西郊外のスーラの絵の舞台にもなったグランド・ジャット島の高級アパート価格540万フラン(約8200万円)の内の200万フラン(2000万円)の出所不明金が指摘された。この背景には、当時はカラチ事件の(違法)コミッションの存在や流れもまだ良くわかってなかったことがある。金を借りた当時の国会は左派党であったとジャーナリストの質問をかわし逃げたが、メディアパートはこれが嘘の発言であったことを13日に報道している。サルコジ大統領は今度の大統領選挙で負けると大統領の特別保護権を失って裁判がまっているために、UMPの議員たちは絶対に負けられない選挙戦を乗り切りたいとしている。


サルコジは数日前にはノルマンディのカーン市での大統領選挙講演でも福島原発事故の現場を訪問したという嘘の発言で集まった党員を魅了させて喜ばせている。

しかしスイスから現金を運んできニコラ・バジル氏に手渡していたというサルコジの長年の友人でセシリアさんとの結婚保証人もしたチェリー・ゴベール氏や、サルコジ氏の友人で武器商人としてカラチ事件に介入したレ バノン人ジアド・タキエディン氏、そしてブリス・オルトフー前内相(移民相)などの関係筋からサルコジ氏のアパート購入資金が提供されていたのかどうか?が、不明金の出所解明の今後の焦点になってきている。

サルコジは300万フランを国民議会から借りたといっているが。国民運動連合(UMP)議員のベルナール・アコワイエ国民議会(衆議院)議長は、議員に貸せる上限は160万フランで、そんな高額を貸すことはできなかったとサルコジの主張を否定している。



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