2011年11月2日水曜日

マホメット風刺画の仏新聞社に火炎瓶、イスラム法シャリアの記事に関連?

パリ20区ダブー通り62番地にある社会風刺の絵の多い週刊新聞チャリー・ヘブド本社が2日01時00分ごろに火炎瓶が投げられて火災になったと朝の仏国営ラジオ・フランス・アンフォが伝えた。2日に出る特集号のタイトルは「シャリア ヘブド」というもので同紙の名前をダブらせたもの。同社は2006年にシャルブ(Charb)氏がマホメットの風刺画を描いて有名になっていた。

左派系知識人を多く読者に持つリベラション紙fr.によると、火事はおさまっていて負傷者はなかった。火炎瓶が投げ込まれた一階が全焼し二階も焼けた。

2日のヘブドーにはリビアのベンガジ反体制の国民評議会(NTC)とチュニジアの議会選挙で勝利したアンナバ・イスラム主義党の議会制度の思想的な源泉となるシャリア(イスラム法)について説明してあるためにこの報道と火炎瓶との事件は関係があるとヘブド側では見ている。

編集室のコンピューターは焼け、電気系統は溶けてしまっている。しかし、2日に刊行する号に関しては同紙は紙面が新聞販売店やキオスクに出せるといっている。

不思議なことにリリアン・ベッタンクール事件でルモンド紙をスパイ盗聴した秘密警察の事件では最高幹部が自腹を切ったかたちとなったようだが、同紙の火災現場にはゲラン内相(前エリゼ大統領官邸書記総監で元警視総監)が顔を出して、メディアの自由を擁護すると発言したことをフランスのテレビは報道した。