2016年9月19日月曜日

メルケル首相のキリスト教民主同盟が、独地方選挙 ベルリンで破れる

パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎19/‎09/‎2016-14:28:00)ドイツのキリスト教精神を基調とするメルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)が、18日の独地方選挙で18%の得票率しか首都ベルリンで獲得できなかた。メルケルの政治の失敗だという見方がでている。連立内閣を構成する社会民主党(SPD)とCDUとは、2011年比で今回は-11%も減少している。連立内閣を構成する社会民主党(SPD)がトップで23%の得票。旧東ドイツ政党与党だった社会党統一党PDSの後進である左派党のDie Linkeと緑の党とはそれぞれ16,5%を獲得。ドイツのための選択肢(AfD)は反欧州反ユーロの反移民のポピュリスト保守陣営の一派で今回は12%を獲得した。メルケル首相にとって二つの悪い知らせは、左派党と合同してべルリン地方を社会民主党(SPD)が指導することになることと、地方議会に極右党が参入したことだという。この問題は難民受け入れがドイツ民衆に影響しているからであるが、他の人の苦しみは共有したくないというエゴが難民問題にはあり、これが私たちの社会のエゴとして承認されることが選挙でなされている。

これは正しくありませんね。かってフランスのプロテスタントでしたがミッシェル・ロカー首相がフランスは世界の不幸を全部引き受けることはできないと言ってました。この言葉は誰れかの引用だったのではないかと思いますが、難民受け入れの問題は人間の価値を不平等に順位づける人々と、どの国の人でも平等に考えられるのかという、問題を裏に持っていると思います。

最終的に行き着くところはエゴの解決の問題になると思います。メルケルさんもロカー氏もこのエゴの前での闘いを限定的にしか解決できない。これは宗教の救済倫理でも同じで、選民思想があり小乗・大乗の区別があるわけです。それはいつも選ぶ者と選ばれる者を許しているからでしょう。支配するものと支配される者の関係です。これを無くさなければならないでしょう。男女の平等、富の平等、平等という思想は今の限度有る世界ではフランスが一番平等観を主張している思想を持っているのだと思いますが、まだまだ問題は多いのは当然なのです。エゴは誰にでもあるからです。エゴの消滅は無理でしょう、しかしこれを昇華し逆の方向に変化させることはできるでしょう。

最近、オランド大統領が話しているヨーロッパ次元での青少年の奉仕活動は人に尽くすことで良い心を醸成しようというものです。心は変化するものですが、こういう事を言う政治家は少ないのでしょう。彼が人気のないのはこの辺のことを気に入らない人が多いからです。