2016年9月20日火曜日

シリア紛争 停戦直後にアレッポ反体制地区が空爆 

(パリ=飛田正夫 日本時間;‎‎‎20/‎09/‎2016-11:17:58)19日、シリア東部のアレッポ(Alep)地区で米ソの介入主導で、9月12日から開始された1週間の休戦条約が19日19時に終わった。その2時間後には、シリア反体制側蜂起市民を攻撃する戦闘機の爆弾の爆発音が轟き始めたとフランス通信(AFP)の現地通信員が報告した。それによると空爆はシリア反体制派蜂起地区に激しく続き、この地区のいたるところに火災が起こっていて、救急車のサイレンがあちこちで鳴っているという。シリア人権監視団体(OSDH)は町の東部と南部に空爆が行われたことを確認しているが、戦闘機の国籍はわかってないと言っている。19日、ジョン・ケリー米国務長官は、ロシアとの交渉を続ける国連(ONU)会議の合い間にインタビューに答え、シリア停戦の失敗は問題の一部はロシアに責任があると不平を漏らした。ロシア側では、シリア反体制側蜂起側は停戦を302回も破ったと批判している。米ロで決った9月9日の停戦協定を米国とシリア反体制側蜂起側は全然守ってないと避難している。

停戦条約の直後の空爆が今後のシリア紛争解決を長引かせ、米ロ間の関係を悪化させると心配されている。
アレッポの町は、2012年7月からシリアの独裁者アサド大統領の政府軍とアサドに反対するシリア反体制派蜂起市民の自由軍との占領で二分されている。2011年から開始されたシリア戦争では既に30万人以上が死亡。戦乱を逃れ難民となった者は何百万人もいる。
20日からは、シリア紛争はニューヨークの国連総会で論議されることになっている。
【参考記事】
http://www.lemonde.fr/international/article/2016/09/19/l-armee-syrienne-annonce-la-fin-de-la-treve_5000274_3210.html
http://www.20minutes.fr/monde/syrie/1926983-20160919-syrie-violee-plusieurs-fois-treve-prend-fin-lundi-soir-peut-etre-longtemps
http://www.france24.com/fr/20160919-syrie-fin-treve-bombes-tombent-nouveau-alep
http://www.lemonde.fr/syrie/article/2016/09/18/premieres-frappes-sur-alep-depuis-l-instauration-de-la-treve-en-syrie_4999649_1618247.html