2016年2月21日日曜日

キャメロン英首相 国民投票にEU「残留」と「離脱」の選択肢を留保 


(パリ=飛田正夫2016/02/21 14:22日本標準時)キャメロン英首相は20日、EUの譲歩を引き出したことを強調して国民に「EU残留」を呼びかけた。と一部のメディアでは書いているようだが、キャメロン英首相は欧州共同体からの譲歩などは何も引き出してはいないようです。それとこの「EU残留」はキャメロンの獲得したものであり、EUは譲歩など一歩もしていないのです。英国民はユーロ嫌いが根強いので、「EU残留」などを英国民にまともに呼びかけたのならば、次の選挙での人気を失ってしまうのです。それで、キャメロンはブリュッセル28か国欧州首脳会議を舞台にした英雄の戦いを実演してみせたのです。20日のブリュッセル欧州首脳会議ではキャメロンは、欧州から追い出されずに離脱されずに済んだ。英国は、これまでの欧州共同体からは一歩独立したオブザーバー参加というこれまで通りの現状の維持を獲得できた。その四面楚歌の戦いを傷を負ったライオンのように戦い取ってきたのですというキャメロン首相の英国民へのアピールなのです。

あとは6月23日の国民投票でみなさんで決めてください。私はみなさん英国民が、欧州離脱でも参入でも好きなように国民投票で決められるように選択肢としてEU残留の可能性を、今回のブリュッセル欧州首脳会議で保留することに成功したのです。EU離脱されないで済んだのですよ。どちらでも選べる選択枝をみなさん国民に保留できたのですという意味でのキャメロン英首相の「残留」勝利なのだ。



http://franettese.blogspot.fr/2016/02/eu.html